もう初七日

時の経つのって、ほんとに早い

時の流れとはよくぞ言ったものだ

昨日午後2時すぎ、風もないのに扇風機にかけてあった

袋が小さくカサカサと音がした

あれ?またなにかビニール袋が滑り落ちてるのかな

でも違うな

ミーはベッドの上で眠っているし。。

寝不足で疲れた体はだいぶ回復しているから気のせい

ではない

いつも座っているPCの椅子から右斜めに見下ろすと

まばゆいばかりの真っ白いふわふわのシロの背中が

見えた

あ、間違いない、シロだ、様子を見に来てくれたんだね

ああして歩いて出て行ったんだね

ありがとうね、いつもいつも暗い雰囲気の我が家を

明るく照らし続けてくれて、本当に本当に感謝してるよ

言葉や文字ではうまく伝えられないけど

シロが空気のような存在だったってこと、今更ながら

思うな

失ってはじめてわかるその存在の大きさ

ミーはシロがいなくなってから、やっぱり元気が

なくなった

私もミーも顔を見つめ合わせては、ため息ばかり

ついていた

家族を送るのとはわけが違うんだなって痛感してる

シロは病気だったから最後まで使っていたものは

ほんとはお焚き上げしなくちゃいけないんだけど

悲しいかな、そんな場所は都会にはないから

お塩とお香で清めてゴミで出した=虚しさだけ残った

ペットロスとかいう言葉も今は心に響かない

初盆だからお寺へ行ってあげなくちゃいけないけど

ミーの具合もあまりよくないから、シロに断っておいた

って、あの子はよくわかっていると思うから・・・

シロが旅立ってから「お清めの雨」どころかあちこちで

記録的な豪雨の被害が猛威をふるった

 

シロのお陰で「終活」を始めることにしたわたくし

今更ながら、シロって誰のお遣いだったんだろうって

思うな

あの小さい体で大きなことを成すきっかけを作った子

休み明けには登録解除に区役所へ行ってこなければ。。

一人で留守番するミーが不憫なのと、寂しがる母の

ために来てもらったシロ

今まではシロがいてくれたから安心してたけどね

遺された者は、どんなに虚しくても辛くても

生きていかなければならない

その現実の厳しさに耐えながら立ち向かうんだ

虹の橋を渡ったんだろうか、きっと友達もできただろう

思う存分走り回って再会できるその日まで待ってて

くれる?シロ

 

シロの死期を悟ったであろう頃、二日くらいこうして

潜ってしまったミー